就活にTOEICは必要か
就職活動でTOEICのスコアが重視されるかは、TOEICの勉強を頑張っている人にとって非常に重要なことです。
重視されるのであれば勉強を頑張るモチベーションになるし、そうでなければTOEICを勉強する意味がなくなる人だっているでしょう。
TOEICのスコアが重要かは、業種や企業によって異なります。海外勤務などがある企業であれば重視されるし、全く英語が必要ない業種であれば重視されないかもしれません。
私の経験では、TOEICで900点以上のスコアを持っていると、就活では有利になる印象がありました。
内定を勝ち取るTOEICのアピール方法
私は就職氷河期と言われた時代に就活を行いました。しかし、大手企業を始めとする10社ほどの会社から内定をもらえました。
私は偏差値が50程度の3流大学に通っていた凡人です。周りの友人は就活に苦戦しており、半年近く就活をしても1社も内定をもらえない人が数多くいました。
そんな状況の中、私だけ就活を始めて面接を受けた2社目で既に内定をもらえ、1ヶ月半程就活を続けたときには、内定が10社近くなっていました。行きたい会社が見つかったので就活は止めてしまいましたが、続けていればもっと沢山内定を取れていたでしょう。
3流大学生でサークルにも部活にも入っていない凡人だった私が、こんなにも簡単に内定が取れた理由は、TOEICで920点を持っていたからだと思います。
面接の自己PRや履歴書、エントリーシートはTOEICのことを全面に押し出したおかげで、すいすい面白いくらいに面接を通過していきました。もちろん落ちた会社も何社かありましたが、全体的には受かった会社の方が多いくらいです。
この記事では、就活においてTOEICをどのようにアピールすればよいか、私が実際に行った体験談を紹介します。
ただし、TOEICのスコアを面接でアピールするためには、まずはTOEICで900点以上は欲しいところです。800点と900点では面接官に与えるインパクトが大きく違ってきます。
海外に留学していた人や帰国子女などで800点を持っている人はたまにいますが、900点を持っている人は就活中1人も会いませんでした。
履歴書におけるTOEICのアピール方法
まず、TOEICのスコアを履歴書やエントリーシートでアピールする方法です。
TOEICで900点を持っている場合、ついつい履歴書にも色々書きたくなるかもしれません。しかし、その気持ちはぐっと抑えましょう。
履歴書にTOEICのことを全面に押し出すと、「この人はTOEICしかアピールすることがない」と思われます。面接官も人間ですから、履歴書やエントリーシートにTOEICのことばかり書いてあったら、うんざりしてしまうはずです。
ポイントは、資格欄にTOEICのスコアを書き、その他の欄にはTOEICに触れないことです。
私の場合、資格欄にTOEIC920点と英検1級1次試験合格を記載し、その他の欄には大学のゼミのことやアルバイトで学んだことを書いていました。
面接におけるTOEICのアピール方法
TOEICで900点以上を持っていれば、それだけで書類選考は通過する可能性が高いでしょう。
履歴書に書いてある内容が稚拙すぎるとか、筆記試験の点数が低過ぎるとか、あまりに悪い点がなければ、書類審査で落ちることはないと思います。私の場合も書類選考で落ちた記憶はなかったように思います。
なので、本当の勝負は面接です。面接で自分の良さを上手くアピールできないと内定はもらえません。
そこで、次は面接でTOEICのスコアをアピールする方法をお話します。
まず悪い例が、面接で自分からTOEICのスコアを言ってしまうことです。なぜこれが良くないかと言いますと、TOEICのスコアは履歴書に既に書いてあるからです。
面接官は面接前に履歴書やエントリーシートを必ず読んでいるはずですから、TOEICで900点を持っていることはもちろん認識しています。
そんな状態で「私はTOEICで900点を取りました!」と何度もアピールしてもくどいだけで、あまり良い印象はもたれないでしょう。そもそも、こちらから言わなくても面接官から聞かれることが多いです。聞かれたらTOEICのスコアを答えれば良いのです。
では、面接でTOEICのスコアをどのようにアピールしたら良いかと言いますと、ポイントは、TOEICで900点を取った過程を語るということです。
過程を語るというと難しく感じるかもしれませんが、何も難しいことはありません。あなたがTOEICで900点を取るために行ったことをただ話せば良いのです。
TOEICで900点を取れるレベルになると、おのずと並大抵ではない努力をしてきたか、もしくは何か効率的な勉強方法を自分なりに考えて実践していることが多いはずです。
そのため、自分がやってきたことをただ話すだけで、面接官に与えるインパクトは大きいのです。
私の場合、英単語カードを使って英単語を6000語覚えたことや、シャドーイングを毎日30分続けてリスニングができるようになった経験などをアピールしました。
よく就活の教材に自己分析が大事であると書かれています。私も就活をしている際に内定を取るためには自己分析が必要ということを何度も聞きました。
しかし、TOEICで900点を取ったあなたにはそんなもの不要です。
自己分析なんて、アピールすることがない人が必死になって自分の良いところを探すために行う作業です。TOEICで900点を持っていれば、それは既に強力なアピールポイントがあるということです。
だから、自己分析をして自分の長所を無理矢理ひねり出すのではなく、かわりにTOEICで900点を取るために自分が何をしてきたのかを思い出すのです。
面接前に自分がどうやってTOEICで900点が取れたのかしっかりと整理し、その中から2つか3つに絞って面接でアピールしてください。履歴書では資格欄にスコアを書くだけでしたが、面接では思う存分アピールして構いません。
私はこの方法で内定を多くもらいました。ぜひ、実践してみてください。
まとめ
TOEICを受験する理由の中では、「就職・転職活動に有利だから」という意見が大多数を占めています。そういった意味では、TOEICの勉強は高いスコアを取ったら終わりではありません。就職活動で上手くアピールすることができてこそ、苦労してTOEICを勉強した意味があるのです。
バブルが崩壊して長い間デフレ不況が続いている今の日本では、内定を取ることは簡単ではありません。仮にTOEICで高いスコアを持っていたとしても、それを上手くアピールできなければ面接は通らないのです。自分がやってきたことを思い返し、それを面接官に分かりやすく伝えることを頑張ってください。