TOEICで900点を取得した後に何をするか
当ブログではTOEICで900点を取るための勉強法を紹介していますが、今回はTOEICで900点を取った後にどのような道があるかお話します。既に900点を取り終わった人はもちろん、まだ取れていない人も将来のことを考える良いきっかけになればと思います。
TOEICで満点を目指す
まず考えられることは、TOEICで満点を目指すということです。TOEICは990点満点のスコア制ですから、900点が最高スコアではありません。そのため、より満点に近くなるように勉強を続けるという選択肢があります。実際に、TOEICの講師をしている人の中には満点ホルダーも少なくありません。
しかし、TOEICで満点を取ることは簡単ではありません。800点を890点にすることより、900点を990点に上げることの方が断然難しいはずです。なぜなら、900点レベルであれば幾つかミスをしても問題ありませんでしたが、満点を取ろうと思ったらほとんどミスをできないからです。そのため、TOEICの出題傾向を分析し、どんな問題が出てもミスをしないで解けるレベルにまで能力を高めなければなりません。
私は920点を取ってTOEICの勉強を辞めてしまったので、満点を取ることにメリットがあるか分かりませんが、就職活動では900点も990点もたいして変わらないと思います。ただし、これからTOEICの講師を目指している人は、やはり満点を持っていた方が印象が良いと思います。また、時間に余裕がある人は趣味感覚で満点を目指しても良いでしょう。
英検の勉強をする
次は、英検の勉強にシフトするという選択肢があります。英検はTOEICと異なって、ライティングとスピーキングがあります。また、TOEICで900点を取り終わっている頃には、TOEIC独特の英文にも見飽きていると思いますが、英検の英文はビジネス英語に限定されていないため、新鮮な気持ちで勉強を始めることができます。
それに、英検の勉強はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を鍛えることができますので、TOEICでは身につけることができなかった能力も含めて総合的な英語力を磨けるというメリットもあります。
目安としては、やはり英検1級を目指すべきでしょう。英検準1級を持っていないのであれば、まず最初にそちらに合格してからでも良いと思いますが、最終的には英検1級に合格して欲しいです。TOEICで900点を取れるレベルの英語力があれば英検準1級はそんなに難しくありません。もっと高い目標という点では、英検1級が最適だと思います。
TOEIC SWの勉強をする
TOEICと関連した試験としては、TOEIC SWというテストがあります。これは、TOEICと違って話す、書くという能力を測定する試験になります。
現在の日本は、少子化により人口減少社会に突入しています。それにグローバル化の波が加わって、将来的には優秀な外国人が日本の企業で働くケースも多くなってくると思われます。そうなると、実際に職場で英語を書いたり、話したりする能力を持つ人が企業から求められることになります。
現在も一部の企業では就職活動や昇進でTOEIC SWのスコアが有利になっていますが、今後はその傾向がさらに加速していくことでしょう。そういった意味でもTOEIC SWを勉強するメリットは大きいです。
英語でメールを書いたり、英語で自分の意見を述べたりする機会はTOEICではなかったでしょうから、帰国子女や留学経験者ではない限りTOEIC SWはかなり難しいと思います。しかし、TOEICで900点を持っていれば基礎力は万全でしょうから、やってできないことはないと思います。
英会話の勉強をする
その他には、英会話の勉強をするという選択肢もあります。何か資格試験の勉強をするのではなく、純粋に英語で話す能力をつけるということです。
英語の勉強をする目的は様々あるでしょうが、その中でも大きい割合を占めているのが、英語でコミュニケーションを取ることでしょう。本来、言語というものは他人とコミュニケーションを取るための道具として存在します。単に就活や昇進のために英語の勉強をすることも良いですが、外国人と上手く意志疎通ができてこそ英語を学んだ意義があります。
ただし、英会話の勉強は一人では厳しいでしょう。英会話学校に通うか、オンライン英会話を利用するなどして、誰かと会話することが近道だと思います。
留学をする
TOEICで900点を取り終わった後のオススメの選択肢としては、留学という道もあります。個人的には語学留学ではなく、普通の留学が良いと思います。せっかく英語を学んだのですから、今度はその英語力を活かして海外の最先端の授業を受けてみるのは最高の経験でしょう。
しかし、良い大学へ留学するためには、TOEFLのスコアが必要となってきます。そのため、留学することを目指すのであれば、まずはTOEFLの勉強をしなければなりません。TOEFLの難易度はTOEICより格段に高いですが、そもそもTOEFLで高いスコアが取れなければ、海外で授業を受けたり、課題をこなすことはできないでしょう。TOEICで900点を目指して勉強してきた経験を活かして、再度本気になって勉強に取り組んでみてください。
英語の勉強をやめる
最後の選択肢としては、英語の勉強を止めるという道があります。就活や昇進で必要なだけで将来的に英語力が必要ないのであれば、これ以上勉強を続ける意味はありません。これまで必死に頑張ってきたのですから、お疲れ様ということです。それまでやりたくても勉強のために我慢してきたことを思いっきりやるのも悪くないと思います。
試験日に向けて追い込まれて勉強を続けていると、いつしか英語が嫌いになってしまうケースがあります。英語の勉強を一度離れてみて、また興味が出てきたら勉強を再開するのも良いでしょう。
また、英語以外の勉強を新たに始めるという選択肢もあります。英語を一から本気で勉強してきたという経験は、別の分野の勉強にも活かせます。
例えば、自分なりの暗記法や勉強スケジュールの立て方、効果的な勉強法を調べるやり方など、汎用的に使える知識は増えているはずです。ストックされているそれらの知識を総動員すれば、新たな勉強の手助けになります。
私も英語の勉強に本気で取り組んだ結果、その後の法律や経済、ITの勉強にも役立ちました。
まとめ
TOEICで900点を取った経験というのは必ず何かに役立ちます。英検や英会話の勉強を続けるにしても、英語の勉強から離れるにしても、何かしら活かされてくるでしょう。ここで挙げた選択肢はあくまで一例に過ぎません。これらを参考に、自分なりの進むべき道を見つけていってください。