バカでもTOEIC900点は取れる!3流学生の私が900点を取得できた理由

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3流学生だった私がTOEICで900点を取得

誤解している人が多いですが、TOEICで900点を取ることはそれほど難くはありません。

例えば、難関資格と言われる公認会計士に合格するためには、3,000時間~5,000時間の勉強時間が必要と言われています。それに対して、私がTOEICで900点を取るためにかかった時間は1,000時間にも到達しません。

つまり、それだけ勉強する気概があればTOEICで900点を取ることは可能です。

3流学生がTOEICの勉強を始める

私がTOEICを初めて受けたのが大学2年の時でした。

当時は偏差値50程度の大学に通っており、大学の成績は真ん中ぐらいでした。そして、理系の学部に通っていた私にとって英語は特に苦手な科目の1つでした。もちろん海外への留学経験はなく、国外に出たことすらありません。外国人と会話した経験は皆無に近く、英語に関して興味もありませんでした。

そんな私が「就職に有利になる」という軽い気持ちでTOEICを受けようと志します。私の就職活動時期は運悪く就職氷河期でした。そのため、少しでも自分のアピールポイントになることを増やすために、TOEICが役立つと思ったのです。

当時の私は英語が苦手で、TOEICの試験内容すら全く知らないという本当にゼロからのスタートでした。

しかし私は、

「どうせTOEICを受けるなら、900点以上を取ろう」

と思って勉強を始めます。

絶望的状況の中、TOEICで920点を取る

ただ、勉強を始めたことは良かったのですが、そんなに簡単には物事は進んでくれません。なぜなら、勉強時間がなかなか取れなかったのです。

理系の大学2年と言えば、大量の実験レポートの作成や単位の履修があります。そのため、勉強時間は主に通学時間と休日だけになりました。

こんな絶望的な状態の中、3か月程勉強を続けて受けた初めてのTOEICで、なんと920点を取ることができたのです。

スコアを見たときは、とても嬉しかったのを覚えています。他人にとっては小さなことに感じるかもしれませんが、私にとっては自分の力で勝ち取った大きな成功となりました。

こんな私でも、ゼロからスタートして一発で920点を取ることができたのです。私と違って海外への留学経験がある人や私より優秀な大学へ通っている人、そんな人は900点を取れる可能性が十分にあります。

TOEICで900点を取得できた理由

私が短期間で920点のスコアを取得できた理由を分析すれば、様々な要因が挙げられます。勉強に取り組む姿勢や効果的な勉強方法、使う教材など、詳細に関しては別の記事で詳しく説明しています。

勉強に取り組む姿勢に関して重要なことと言えば、自分がTOEICで900点を取れることを疑わなかったことです。

思い込みが間違った勉強方法を選択させる

書店に行くと、

・TOEICいきなり600点
・2か月でTOEIC730点

といった本が数多く売られています。あなたは、こういった本を使って勉強をしていませんか?

書店やインターネット通販では、このような系統の本が多く売られています。そのため、おそらくこのような本を使って勉強している人って多いのだと予想されます。

このような本を使って勉強している理由は、こんな感じでしょう。

「私は英語が苦手だから、まずは600点を目標にしよう」
「前回のTOEICで600点が取れたから、次は730点が取れれば上出来だ」

しかし、これらはTOEICで900点を取るための勉強方法ではありません。あくまでも、600点や730点のスコアを取れるようになるための勉強方法です。

その結果、TOEICで900点を取ることができなくなります。

TOEICで900点を取るための最初の一歩

TOEICで900点を取得するために、まず最初にすること。

それは、自分なんかにTOEICで900点は取れないという誤解を捨てることです。

例えば、自分は英語が苦手だから3ヵ月後の試験では700点を目指すとします。そうすると、目標に向かって真面目に勉強していけば、きっと700点を取れる可能性は十分あるでしょう。

しかし、最初から3か月後の試験で900点を目指していれば、同じ3ヵ月でも圧倒的に密度の高い勉強をすることができます。そうすれば、仮に今回は900点を取れなかったとしても、英語力の成長速度は700点を目標とした場合とは大きく異なりますから、次回のTOEICでは900点を取れる可能性が高いでしょう。

TOEICで900点を取ることは決して難しくありません。最初から無理と諦めるのではなく、「自分にもできるかもしれない」と強気の姿勢でいることが、結果的にスコアをアップさせる近道になると思います。

TOEICで900点が取れない人の誤解

このような誤解は他にも色々と考えられます。ここからはさらに詳しく見ていきます。

TOEICと学校の成績の関係

まず一つ目の誤解は、学校の成績がよくないとTOEICで高いスコアを取るのは難しいということです。

そのため、学校の成績がよくない人は、最初からTOEICで900点を目指すことをあきらめ、700点や800点で妥協していることがあります。

学校における英語の授業は、主に英文法の理解に重点が置かれています。私たちは、中学から高校までひたすら文法について教わります。中学から大学卒業までと仮定すると、合計10年間も英文法の勉強をしているわけです。

そして、大学受験になると非常に難解な文法問題が出題されます。大学受験では単純に文法を問う問題も多いですが、長文問題においても文章を正しく理解しているかではなく、結局は文章中で文法の知識を発揮できるかが問われていることが多いです。

なぜそこまでして文法の知識を問う問題ばかりを出題するのか?

その答えは、大学側が成績の優秀な学生を取りたいからです。学校では文科省が定めた指導要領に基づき、英語の授業は文法の理解度を高める内容が大部分を占めます。そのため、成績が優秀な学生とは「文法の理解度が深い学生」を指します。その結果、大学側の試験内容も文法の理解度をはかる試験になります。

一方で、TOEICは文法の理解度をはかる試験ではありません。TOEICは世界各地で実施されているグローバルな試験制度であるため、もちろん日本の授業内容とは関係ありません。

実際に試験問題を見ると、純粋な文法問題も一部ありますが、リーディング問題の大半は英語の文章を正しく理解できるかが問われています。

つまり、学校の成績が悪くてもTOEICで900点は取れるのです。

TOEICと理系の関係

友人から「理系なのにTOEICで900点を取れるなんてすごいね」と言われたことがあります。この言葉の裏には、一般的に「理系=英語が苦手」という思い込みが隠れています。

私が言いたいことは、TOEICで高得点が取れるか否かに関して、理系、文系というくくりは関係ないということです。

第一、理系や文系というくくりは、大学受験のために無理矢理分けられたようなものであり、日本の教育を受けていれば理系であっても文系科目は平均的に解くことができます。

確かに文系の場合、大学受験で英語の点数が占める比率が高かったり、大学生になってから英語を使う授業の割合が理系よりは多いかもしれません。そのため、英語が苦手な人が文系になる、もしくは文系を目指すことによって、英語ができるようになることがあるかもしれません。

しかし、TOEICは大学受験や授業で学ぶ英語とは大きく異なります。帰国子女や海外留学経験がある人がTOEICで700点とか800点程度しか取れなかったという話はよく聞きます。

なぜそんなことが起きるのかと言いますと、TOEICが「資格試験」だからです。

TOEICは全世界で実施されている資格試験である以上、スコアは信頼できるものでなくてはいけません。

そのため、毎回出題される問題の形式が変わったり、出てくる英単語のレベルが変わることは許されません。もしそれらが流動的に変わってしまったら、英語の能力は変わっていなくても、受験する回によってスコアが上下することになってしまいます。

だからこそ、同じような問題が出ることもありますし、試験の形式も一定です。そのため、どれだけ勉強したか、もしくは問題に慣れたかによってスコアが大きく変わります。例えば、リスニングパートで問題文を先読みするやり方を習得してしまえば、正答率を上げることが可能です。

私の感覚だと、現在TOEICで600点くらいの人は、模擬試験を何度も解いて試験の形式に慣れるだけで100点近くは上がると思います。

つまり、TOEICは努力した分だけスコアが上がる試験であり、そこに文系、理系というくくりは関係ありません。誰でも等しく900点を取れる可能性を持っているのです。

TOEICとビジネス知識の関係

TOEICの公式サイトを見ると、「TOEICとは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。身近な内容からビジネスまで幅広くどれだけ英語でコミュニケーションできるかということを測ります。」と記載されており、ビジネスシーンに限定した英語の試験であることは明記されていないようです。

しかし、実際に試験問題に目を通すと、ショップや空港、会議などビジネスシーンに関する英文が頻出します。

では、TOEICで900点を取るためには、ビジネスに関する知識が必要なのでしょうか?別の言い方をすれば、社会人でなければTOEICで高得点を取ることは難しいのでしょうか?

それに対する答えは、「否」です。

TOEICではビジネスに関する知識がなくても高いスコアを取ることは十分可能です。現に私はビジネスの「ビ」の字も知らない大学生時代にTOEICで920点を取っています。

TOEICに出てくる英文は確かにビジネスシーンの一部を抜き出したものですが、その大部分は汎用的な内容であり、ビジネスの専門知識がなくても容易に想像・理解できるものになっています。

もしもTOEICに出題される英語の内容が専門的なビジネスの内容だったら、それはビジネス知識の試験であって、英語の能力を正確に測ることはできません。

だから、まだビジネスの知識が全くない大学生であっても安心してください。TOEICで900点を取るために、ビジネスの知識は必須ではありませんし、社会人になってから受けようとは絶対に考えないでください。また、TOEICのためにビジネス系の本で勉強することは非常に遠回りです。

しかし、1つだけ私がやっていて良かったことがありますのでご紹介しておきます。

それは、TOEICの英単語帳を使って英単語を覚えるときに、知らない意味の日本語が出てきたら辞書で調べるということです。

例えば、merger = 合併 という英語が出たとき、ただ訳し方を覚えている場合、長文の中でこの単語が出てきたときに「合併」と訳すことはできるけど意味は分からない状況になります。それでは長文の内容を理解することはできず、問題を解くことはできません。

そこで、英単語を覚えるときに知らない日本語が出てきたら、辞書やインターネットを利用して簡単に意味を調べます。先ほどの「合併」を例にすると、「複数の組織や会社が1つになること」という意味を調べて理解します。

たったこれだけです。ビジネス関連の書籍を読み込む必要はありません。ただ英単語を覚えるときに知らない意味の日本語が出たら調べて覚えるだけです。これだけで全然違います。是非実践してみてください。

TOEICで900点を取るために重要なこと

これまで誤解を捨てることの重要性を説明しましたが、TOEICで900点を取るためには他にも重要なことがあります。

楽しんで勉強する

人間は楽しいと感じることを記憶しやすいです。そのため、ただやみくもに勉強を行うのではなく、楽しいと思いながら勉強することが大切です。そうすることで、海馬から大脳皮質に電気信号が伝わり、英単語の意味やリスニング音声などを長期間記憶することが可能です。

楽しく勉強する一番の方法は、自分なりの勉強方法を確立することです。

他人から言われた方法で嫌々勉強したり、効果があるか疑いながら勉強するのではなく、自分で「これなら効果がありそうだ!」と思った勉強方法を主体的に採用するのです。

もちろん、英語の教材を購入したり、インターネットで英語の学習法調べることは大切です。自分ひとりでできることなどたかが知れています。しかし、そこで学んだ知識を実践するときは、効果があると思って実践することがポイントになってきます。

勉強時間は有効的に、勉強期間は短く

TOEICで良いスコアを取りたい、でも仕事や学校が忙しくて勉強する時間がない、そんなジレンマを抱えている人って多いのではないでしょうか。

私もその一人でした。私がTOEICの勉強を始めたのは大学2年のときです。理系の大学に通っていた私は毎日実験のレポートに追われていましたので、勉強する時間があまり取れなかったのです。

しかし、そんな人にありがちな間違いが、勉強する時間がないことを言い訳に長期間を視野に勉強してしまうことです。例えば、毎日1時間ずつ勉強して1年後に900点を取ることを目指すといった感じです。

そのようなマインドで勉強をしている人は、本当に1年間も勉強を続けられる自信があるのでしょうか?1年後に900点を取ることを目指しているなら、それまではずっと勉強を続けなければなりません。半年後に海外に転勤になったり、今より忙しい部署に配属されたりしても、勉強をやめることはできないのです。そのような状況下に置かれた人は勉強することより仕事を優先して、TOEICの勉強はあきらめてしまうのではないでしょうか。

だからこそ、短い期間でTOEIC900点を取ることを目指すことが重要です。

そのためには、通勤時間や就寝前の空いた時間など、すき間時間も効率的に勉強する必要があります。私の場合、TOEIC公式問題集のリスニング音声を毎日通学中に聞くようにしました。往復の通学時間を利用して1〜2時間勉強し、帰宅してからも1〜2時間勉強をしていました。

始めは辛いかもしれませんが、すき間時間に勉強するスタイルに慣れてしまえば、そこまで辛くありません。TOEICで900点を取りたければ、「勉強時間は有効的に、勉強期間は短く」することが大切です。

言い訳が作れる状況を作らない

多くの人は、楽をして勉強したいと考えています。

これは人間であれば仕方がないことですし、個人的には必ずしも悪いことではないと思っています。英語学習に関して言えば、楽をしたいという気持ちがあるからこそ、効率的に学習できる方法を専門家から学ぼうという意欲が生まれ、短期間で成長することもありえます。

しかし、TOEICで900点を目標とするともなると話は変わってきます。これだけの難関に挑むのですから、全く勉強せずに結果が出ることはありえません。

TOEIC900点を目指すのであれば、言い訳が作れる状況を作らないというマインドを持つことが大切です。

この時間は忙しいから、誰かと会うから、掃除をしなければならないから、買い物をしなければならないから。このように勉強をしようとしても、いろいろと理由をつけて遠ざかってしまう人はたくさんいます。

特に社会人の方は気をつけてください。毎日遅くまで残業をしていると、「今日は疲れたからまた明日勉強すればいいや」という気持ちが出てしまい、全く勉強をしない日があると思います。

しかし、それが何度か続くとクセになり、ちょっとでも疲れたら勉強をしないのが当たり前になっていきます。その結果、いつの間にかTOEICで900点が取れなくても別にいいやという気持ちが芽生えていきます。

そのため、この時間なら他にすることはないから勉強に集中できるという枠を作ることが大切です。

例えば通勤時間が長い人は、「通勤時間の1時間は毎日TOEICの勉強をする」と決めれば、その時間帯は勉強に専念することができます。また、通勤時間が短い場合は、朝起きて会社に行く前の1時間勉強してもよいでしょう。朝の時間帯であれば、まだ疲れていないでしょうし、誰にも邪魔されずに勉強することができます。

楽しく勉強することは大切ですが、ラクして勉強しようと考えてはいけません。

まとめ

TOEICで900点を取ることは決しては不可能ではありません。英語が苦手でも、それだけ努力をすれば可能なことです。

自分には無理という先入観を捨てて、目標に向かってひたむきに頑張れば、私と同じように結果がついてくるはずです。

英語の勉強を楽しみながら、目標期間を短く設定してモチベーション高く頑張ってみてください。

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