使い方次第でハイスコアも夢じゃないTOEIC公式問題集の勉強法

対象レベル
・ TOEICでハイスコアを目指して勉強している人
・ TOEIC公式問題集を使った勉強法を知りたい人

1. TOEIC公式問題集の概要

TOEICを本気で勉強している人なら誰でも聞いたことがある「TOEIC公式問題集」ですが、意外にその特徴やメリットを理解している人は多くありません。そこでまずは、TOEIC公式問題集の概要を説明していきます。

1.1. TOEIC公式問題集とは

TOEIC公式問題集は、日本でTOEICの試験を実施・運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が出版しているTOEICの教材です。国際ビジネスコミュニケーション協会は英語表記にすると「The Institute for International Business Communication」となり、略して「IIBC」と呼ばれています。

価格は3,000円前後となっており、書店やインターネットなど、様々なところで購入することが可能です。TOEIC公式問題集は、主に以下の構成となっています。

・TOEICテストサンプル問題
・TOEIC練習テスト200問を2セット
・正解と解説
・参考スコア換算表
・Words&Phrases
・覚えておくと便利な表現
・リスニング音声のCD

解説ではリスニングとリーディングの全ての英文に和訳が掲載されています。また、難しそうなワードや重要なワードに関しては、「Words&Phrases」として英単語の日本語訳がまとめられています。本番と同じ形式でテストを解いた後は、参考スコア換算表を使ってリスニングとリーディングのそれぞれでスコアを算出できます。

1.2. TOEIC公式問題集の特徴

・問題の制作プロセスが違う
TOEICの問題を制作しているETSが、実際のTOEICテストと同じプロセスで問題を作っています。この教材以外は、過去に出題されたテストの傾向を分析し、今後出題されそうな問題を予想して教材を作成していますが、TOEIC公式問題集の場合は本番と同じ手順で問題を作成している点が異なります。そのため、より本番の試験に近い英文、設問、難易度の問題を解くことができるというメリットがあります。なお、TOEICの問題を作成するプロセスは以下の記事を参考にしてください。

知っている人が少ないTOEICの問題が作成される方法

・リスニング音声が違う
また、TOEIC公式問題集のリスニング音声は、TOEIC公式ナレーターが担当しています。リスニングは、勉強で使う英語の音声によって学習効果が大きく変わります。例えば、話すスピードが本番より遅かった場合、いくらそれが聞けるようになっても実際の試験問題は解けるようになりません。また、発音やアクセントが本番と違う音声をいくら聞いても、本番の音声は聞き取れるようになりません。その点、TOEIC公式問題集は話すスピードや発音が本番の試験と同じになっているため、TOEICのリスニング学習には最適です。

2. 効果的なTOEIC公式問題集の使い方

いかに素晴らしい教材であっても、使い方を間違えると効果は低減してしまいます。そこで次は、どのようにTOEIC公式問題集使ったら良いか、私が実践したオススメの勉強方法を説明していきます。

2.1. いつ使うか

まず、TOEIC公式問題集を解く時期が重要です。まだTOEICの勉強を始めたばかりで正答率が低い段階で問題を解いても、ただ当てずっぽうに正解を選ぶことになってしまい、本番の試験に慣れるというメリットは享受できません。TOEICの勉強を始めた頃に、現時点の自分の英語力を確かめるために一度解くことは良いですが、それ以上解いてしまうのは勿体ないです。

逆に、TOEICの試験直前に一気に解き始めることも良くありません。本番に慣れるという観点では試験直前に解いた方が良いですが、解いた結果として仮に自分の実力が目標に足りていなければ、そこから単語を覚えたり、リスニングの勉強をしたりと、弱点を克服するために勉強をしていかなければなりません。そう考えると、試験直前では遅いのです。

以上のことを考慮すると、ターゲットとしている試験日の1か月くらい前からTOEIC公式問題集を解き始めると良いでしょう。ただし、数日間で一気に解いてしまうのではなく、自分の苦手なパートを勉強しつつ、1か月間で定期的に解いていきます。

2.2. どのように使うか

TOEIC公式問題集の練習テストは、本番と同じような環境の中で解きます。きちんと制限時間を計り、リスニングとリーディングを休憩なしに連続して解いていきます。また、別の記事でも書きましたが、リスニングの問題を解く時はイヤホンで聞くのではなく、スピーカーを使うとより本番に近い環境を作ることができます。

普段何気なくやっているリスニング学習の効果を格段に上げるちょっとした工夫

この記事を書いている時点では、2016年に始まったTOEICの新形式に対応している「公式TOEIC Listening&Reading 問題集」はバージョン5まで販売されています。TOEIC公式問題集は値段は高いですが教材の質としては最良ですから、ケチらずに新しいバージョンからなるべく多く解きましょう。

2.3. 練習テストを解き終わったらすること

練習テストを解き終わったら、それで終わりではありません。ここからが重要なフェーズです。

・現状でどれ位のスコアを取れるか確認する
TOEIC公式問題集は本番に最も近いテストですから、この教材で目標とするスコアを取れなければ本番の試験でも目標達成は厳しいです。そのため、TOEIC公式問題集でスコアが低いようであれば、なぜスコアが上がらないのか分析を行い、そこを重点的に勉強していく必要があります。逆に、安定して目標とするスコアが取れるようになれば、本番でも良い結果が得られる可能性が高いです。私の場合、TOEIC公式問題集では安定して850点前後を取れるようになっていたため、本番では920点が取れました。

・最後まで解き終わるか確認する
TOEICで900点レベルの高いスコアを目指す場合、リーディングパートで最後まで解き終わらなければ、それは厳しいです。そのため、TOEIC公式問題集で最後まで解き終わるか確認をしましょう。最後まで解き終わるようになったら、英文を読む速度や問題を解くスピードを体で覚えましょう。本番でもそのスピードで解いていけば、最後まで解けるということです。

絶対に最後まで解き終えるためのリーディングパート攻略法

・知らない単語や文法を暗記する
練習テストを解いている中で出てきた知らない英単語は暗記しましょう。私もそうでしたが、TOEICの単語帳を覚え終わっても知らない単語は出てくるものです。リーディングパートだけではなく、リスニング音声の中で出てくる英単語に関しても、スクリプトを見ながら確認してください。また、リーディングパートのPart5とPart6の文法問題で解けなかった問題があれば、解説を見て覚えましょう。

・シャドーイングでリスニングの勉強をする
最初に説明しました通り、TOEIC公式問題集は本番と同じプロセスで問題が作成され、リスニング音声はTOEIC公式ナレーターが読み上げています。そのため、TOEIC公式問題集を使ってリスニングの勉強をすると効果的です。シャドーイングや清聴の勉強では、TOEIC公式問題集の音声を使っていきましょう。

3. まとめ

TOEIC公式問題集は本番の試験に最も近い問題が収録された唯一無二のTOEIC教材です。この教材なしにTOEICで高いスコアを取ることは不可能ではないでしょうが、大幅な遠回りになることは間違いありません。

そして、そんな教材だからこそ、使い方が重要になってきます。TOEIC公式問題集を上手く使いこなせていなければ、せっかくのメリットを得ることができず、学習効果は半減してしまいます。TOEICでハイスコアを取るためにも、TOEIC公式問題集を使った効果的な勉強法を学んでいきましょう。