TOEICの勉強で使う電子辞書を選ぶポイント

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英語学習に電子辞書は必要か

皆さんは英語の勉強をするときに、電子辞書を使用しているでしょうか?

まずは、英語学習を行う上で電子辞書が必要か否か説明していきます。

紙の辞書 vs 電子辞書

私が学生の頃は、まだまだ紙の辞書も広く使われており、電子辞書を使う人はそこまで多くありませんでした。書店に行っても辞書が多く販売されており、私の自宅にも英和辞典が1冊置いてありました。

しかし、現在では紙の辞書を使用するメリットはほとんどありません。紙の辞書の使いにくい点をいくつか挙げます。

  • 単語を調べるのに時間がかかる
  • 文字が小さくて見にくい
  • 非常に重く、持ち運びが困難
  • 複数の辞書で意味を比較できない
  • 音声が確認できない

そのため、現在紙の辞書を使用している人は、すぐに電子辞書に変えることをおすすめします。英語学習を趣味程度に軽い気持ちでやっているなら今のままでも良いでしょう。しかし、TOEICで900点を目指している人や英検などの資格試験を勉強している人は紙の辞書を使うことはやめましょう。

スマホ vs 電子辞書

現在のスマートフォンは液晶ディスプレイが大きく、タッチパネル機能によりインターネットによる検索も簡単です。さらに、辞書アプリが多数登場しており、スマホを辞書として使用することも十分可能となりました。

ただし、それでも英語学習に本気で取り組んでいる人にとって、現状ではまだ電子辞書にかなわないと思います。私が感じるスマホが使いにくい点を挙げます。

  • 電波がないところでは使用できない(オフラインで使えるものもあります)
  • 辞書の種類が少ない
  • 単純に単語の意味を調べる以上の複雑な検索ができない

そのため、英語学習者にとって電子辞書を使うことが最も効果的であるといえます。さらに、電子辞書を購入すると、それだけで勉強意欲が上がるものです。自分のお金で好きな電子辞書を買うことで、勉強するのも楽しくなるでしょう。

一方で、英語の勉強をまだ本格的には始めないという方は電子辞書は買わない方が良いです。たまに英単語の意味や例文を調べるだけなら、Google翻訳やその他のサイトを使って簡単に分かります。

電子辞書選びのポイント

現在、様々な種類の電子辞書が販売されています。私も、どの電子辞書を購入するか非常に迷い、色々調べました。そこで、ここでは私が考える電子辞書選びのポイントについて説明します。

英語特化型
まず、英語特化型の辞書を購入することです。電子辞書には、医学から百科事典まで幅広い種類の辞書を集めた「一般用」の辞書と、医学系や英語系の辞書だけをメインに集めた「専門用」の辞書があります。TOEICで900点を目指すのならば、迷わず英語専門用の辞書を買うべきです。英語特化型の電子辞書は、複数の英和辞典や英英辞典が掲載されています。そのため、一つの英単語を調べるときにも複数の辞書で検索することが可能となり、意味を比較できます。

音声対応
電子辞書は音声対応の辞書を買うべきです。音声対応の辞書とは、英単語や英語の例文を音声として確認できるものです。英単語には似たようなつづりで意味が異なるものが沢山あります。例えば、adapt(適応させる)とadopt(採用する)はつづりが非常に似ており、間違いやすいものです。そのため、英単語を覚えるときは音声も併せて確認することで、意味を覚えやすくなります。もちろん、リスニング対策にも効果的です。

例文検索
電子辞書には例文検索できるものがあります。調べたい単語を入力すると、その単語を使った例文が検索できます。例文検索することで、その単語がどのようなシーンや文脈の中で使用されるのか知ることができ、理解が深まります。

見やすい液晶ディスプレイ
やはり、電子辞書は液晶ディスプレイが大きく、見やすいものを購入すべきです。最近の電子辞書は安いものを除き、ディスプレイが大きいものが多いので問題ありませんが、ディスプレイが小さいとスクロールが大変で調べるのに苦労します。使いづらい電子辞書を買うと、次第に調べるのが面倒になり、いつしか電子辞書を使うことをやめてしまう可能性があるので、購入時は注意しましょう。

電子辞書のメーカー

電子辞書市場は寡占状態であり、いくつかの電子辞書メーカーが市場の大部分を席巻しています。電子辞書で有名なメーカーは、カシオ、シャープ、キャノンです。この中でもカシオが市場の半分近くを占めています。

この中で私がおすすめするのは、セイコーです。セイコーの特徴は、専門家に向けた特殊な電子辞書を多数販売している点です。電子辞書選びのポイントで説明した、英語特化型の辞書が多く販売されています。しかし、セイコーは2015年3月末に電子辞書事業から撤退しています。

電子辞書をどのように活用するか

私の場合、TOEICや英検の勉強をするときは必ず電子辞書をそばに置いておき、初めて見る英単語に出会ったときは、必ず電子辞書でその語句を調べていました。特に、多読をするときは、知らない英単語の意味をきちんと調べることが大切です。

また、電子辞書で英単語を調べるときは、語句の意味だけではなく、その英単語を使った例文にどのようなものがあるかを併せて調べていました。例文を見ることで、その英単語がどのような文脈で使われるのか知ることができ、単純に語句の意味を知った場合と比較して理解度が格段に高まります。理解度が高まるとそれだけ記憶にも残りやすいので、語彙力を鍛えるという意味で電子辞書は大変役立ちます。

また、先ほども少し書きましたが、つづりが似ているまぎらわしい英単語に出会ったときは、音声まで確認することで違いを明確にします。そうすることで、単語の意味を間違えることが少なくなり、リーディングでもリスニングでも効果があります。

まとめ

英語学習を本気で勉強している人は、電子辞書を使うのがおすすめです。多少お金はかかりますが、勉強の効果が上がることを考えれば安いものです。

私はアルバイトして貯めたお金で電子辞書を購入しました。金欠学生にとって痛い出費でしたが、購入して本当に良かったと思っています。

しかし、せっかく高いお金を払うのですから、購入する前にはきちんと電子辞書選びのポイントを押さえておく必要があります。また、電子辞書を買った後に、どのように活用するのかきちんとイメージしておくことが大切です。電子辞書を買うことが目的ではありません。電子辞書を活用し、英語のスキルを向上させることが最終目的です。

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