TOEICでハイスコアを取るために必要なこと
ありがたいことに、毎日多くの方が当ブログを訪問してくれています。私はTOEICや英検でトップレベルのスコアを取るための勉強方法について主に記事を書いていますから、それだけ多くの人がTOEICや英検の勉強に苦戦しているということなのでしょう。それでは、TOEICで900点を取ったり、TOEFLで100点を取ったり、英検1級に合格することを目指すとき、達成を困難にしている問題点は何でしょうか?
私が想像するに、英語の勉強を本気で続けられないことが大きな原因として挙げられると思います。極論を言ってしまえば、どんなに効果の薄い非効率な勉強法であったとしても、全力でいつまでも(数年、または数十年)勉強し続けることが出来れば、いつかはTOEICで900点を取ることも、英検1級に合格することも可能であるということです。
もちろん、現実的には誰にだって時間的な制約が存在します。数ヶ月後に課長昇進の要件としてTOEICのスコアが必要になる人、就活でアピールするために1ヶ月以内にTOEICで800点を取りたい人だっていることでしょう。
だからこそ、効果の高い勉強法や英語教材を選ぶことが大切になってくるのですが、難関資格を目指す上で大前提にあることは、「本気で勉強を続ける」ということです。モチベーションが低いまま何となく勉強を継続したり、最初は本気で1日中勉強をしていたのに、徐々にやる気を失って勉強を続けられなくなってしまっては、ハイスコアを獲得できません。
本気で勉強を続けるためにはどうすれば良いか
本気で英語の勉強をやり遂げるためには、「目的」をはっきりと定めることが大切です。明確な目的があればあるほど、本気度が増していきます。
身近な具体例を挙げるとすれば、大学入試の受験勉強が良い例です。大学3年生になると、大部分の学生が塾に通い始めます。そして、学校の授業が終わった後は塾で講義を受講し、それが終わったら自習室で深夜近くまで勉強します。さらに、家に帰宅した後も今日学んだ内容を復習するケースだって多いでしょう。しかも、こんな感じの生活を早い人であれば中学生や高校生から始める人もいます。
冷静に考えてみれば異常とも思える生活ですが、それを可能にする要因の一つは実現したい目的が明確であるからです。「有名大学に進学し、ひいては一流企業に就職して高収入を得たい」といった夢を描き、それを原動力に辛い勉強を頑張れるのです。逆に私の場合、将来やりたいことも希望の大学もなかったため、受験勉強に対してやる気がおきず、結果として滑り止めの3流大学にしか合格することができませんでした。
勘違いしてほしくないのですが、多くの場合、TOEICで高得点を取ることは目的ではありません。TOEICでハイスコアを取って何がしたいのか、それが目的です。先ほどの例で言えば、課長に昇進したい、大手企業から内定を貰いたいといったことが目的に該当し、TOEICのスコアはそれを達成するための手段でしかありません。そのため、まず最初に自分はなぜ英語の勉強を頑張るのか定義してみましょう。既に長く勉強を続けている人も、今一度整理することが大切です。
目的を定めるだけでは不十分
しかし、残念ながら目的を定めるだけでは不十分であると考えています。これがもっと低いスコアであれば目的を定めるだけで十分かもしれませんが、TOEICで900点を超えるようなハイスコアを目指すのであれば事情が異なります。それだけ難易度の高い壁を超えるのですから、より一層の努力が必要になります。そのため、最初は誰しも目的を達成するために頑張れるのですが、長い間勉強している内に疲弊していき、徐々に目的がぼやけていきます。
人間は楽な方向へ簡単に流れてしまうものです。自らの意志で困難な生活を続けられる程に精神力が強い人はあまりいないでしょう。最初に900点を目指していた人も、いつの間にか「別に800点でもいいかな・・・」と思い始め、最終的には「TOEICは諦めるようかな」と目的がぶれていきます。
ではどうすれば良いか、それは勉強を楽しむことです。勉強を辛いと感じているからこそ、そこから逃げようと思ってしまうのです。勉強が苦でなくなれば、先ほどの問題は全て解消します。実際、私がTOEICで920点を取り、その後に英検1級に合格できたのも、勉強に楽しんで取り組めたことが大きな理由の一つです。しかも、一度勉強の楽しさを知ってしまえば、英語に限らず、今後も一生勉強を継続していくことができます。
私の例で言えば、英語の勉強と同じくらいの時間をかけて、法律や経済、会計、ITなどを幅広く勉強してきました。何も最初から勉強が好きだった訳ではありません。むしろその反対で、幼い頃から勉強が大嫌いでした。
しかし、英語の勉強に本気で取り組んで学ぶことの楽しさを知った結果、英語以外の勉強にも楽しめるように自分自身が変わっていたのです。
TOEICの勉強を楽しむ方法
勉強を楽しむためには、どうすれば良いのでしょうか?「勉強は楽しい」と脳に強く暗示をかけたところで、いつまで経っても辛いままでしょう。私の意見としては、「楽しい」と無理して思い込もうとするのではなく、自然と楽しくなるような環境を構築することが大切だと考えています。そこで、ここからは勉強を楽しく感じられるような環境を作るために私が実践していた方法を一部紹介していきます。
努力を可視化する
これまで勉強が長続きしなかったという人は、自分の努力を可視化することを意識してみてください。誰しも頑張っている自分に少なからず陶酔してしまうものです。何にも努力をしていないダメな自分より、本気で困難に挑戦している自分の方が好きだという人がほとんどだと思います。そのため、毎日本気になって単に勉強を頑張ってるだけでは不十分で、それを目に見える形で可視化し、自分は頑張っているということを強く認識することが、モチベーションの維持につながります。
可視化する方法はどんな方法でも良いです。ここでは幾つか具体例を挙げるので参考にしてみてください。
・勉強ノートを作成する
私が実践していたことは、その日にどんな勉強を何時間行ったのか、勉強内容と勉強時間をノートに記載することです。イメージは以下の通りです。
・TOEIC公式問題集の模擬試験 150分
・単語カードの暗記 30分
・シャドーイング 20分
ポイントは、できる限りシンプルに書くことです。最初の内は、その日の感想とか勉強したページ数など詳細に書きたくなるかもしれませんが、それが長く続くと勉強ノートを書くこと自体が面倒に感じてしまいます。
そのため、手軽に書ける程度のレベルに留めておきましょう。また、個別の勉強時間の他に、1日の勉強時間の合計値も記載しておくと良いでしょう。そうしておけば、「この時期は本当に頑張っていたな」ということが一目でわかります。
そして、私は紙の媒体に記録していましたが、今の時代はPCやスマホのメモ帳に記録しても良いかもしれません。他にも、自分のブログを作ってインターネット上に公開することも一つの方法だと思います。
・やり終えた教材を見える位置に置く
皆さんは、最後まで解き終わった参考書や問題集をどうしているでしょうか?不要だからといって洋服の下に埋もれていたり、処分していないでしょうか?
教材を1冊やり終えることは簡単なことではありません。つまり、その教材を解き終えたということは、その分努力をした証拠になるのです。そのため、使い終わった問題集は自室の本棚に飾るなど、いつでも見える目立つ位置に置いておくことをオススメします。
私は本棚が一杯になるまで勉強を行いましたが、やり終えた教材が増えていくことは徐々に快感になっていきます。努力を可視化するために今すぐにでも始められる方法ですので、是非実践してみてください。
成長を可視化する
努力の可視化をしたら、次は「成長」を可視化します。自分が成長していることを実感できれば、もっと成長しようと頑張れます。
・簡単な教材から使う
英語の教材を選ぶ際は、自分の英語力よりも少し下のレベルの教材から始めましょう。もちろん、全て難なく解けてしまうのであれば復習するくらいの効果しかありませんので、半分くらいの内容が分かるレベルを推奨します。「ちょっと簡単かな」と思える位が丁度良いと思います。
いきなり難易度の高い教材を選んでしまうと、全く解けなくて挫折してしまいます。簡単なレベルから始めれば、教材の難易度が上がっていくごとに、「こんなに難しい問題まで解けるようになったんだ」と自分の成長も一緒に確認することができます。
注意点としては、簡単な教材を使うことは良いのですが、目標自体は下げないことです。別の記事でも書きましたが、TOEICの目標スコアを600点、700点、800点・・・といった感じで少しずつ上げていくのではなく、目標スコアは最初から高い位置を目指しましょう。そうすれば、最初から本気になって勉強に取り組めます。
・定期的にTOEICの模擬試験を解く
単語の暗記やリスニングの学習など、英語力の底上げをするための地道な勉強は非常に重要なことですが、なかなか成長していることを実感しにくいものです。そこで、ずっとそれだけを継続するのではなく、定期的にTOEICの模擬試験を解きましょう。本番と同じように時間を計り、スコアを算出してみてください。正しい勉強法で学習を続けていれば、前回よりもきっとスコアが上がっているはずです。市販の模擬試験以外にも、受験料が安いTOEIC IPという方法もあります。
模擬試験を解く頻度としては、あまり頻繁にやり過ぎないことがポイントです。1週間やそこらの勉強時間では、英語力の成長度合いも限られてきます。そんな状態で模擬試験を解けば、その時解いた問題の難易度によっては前回よりもスコアが下がってしまい、逆にモチベーションが低下する危険性があります。そのため、成長を可視化するという意味では、最低2週間は間隔を空けることをオススメします。
まとめ
TOEICや英検で上位数%を目指すためには、いかに最後まで本気になって勉強に取り組めるかが重要になってきます。そしてそのためには、英語を勉強する目的についてきちんと考え、楽しんで毎日の勉強を行うことがポイントになります。今回挙げた例を参考に、勉強を楽しめるような身の回りの環境作りを心がけてみてください。