TOEICのスコアが伸び悩んでいる人の特徴

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勉強しているのにスコアが伸びない

TOEICの受験者数は年々増加しています。その一方で、依然として900点以上の高いスコアを取れる人の総数は少なく、スコアを伸ばすことは簡単ではないことが分かります。

勉強していない人は論外

スコアが伸びない原因で真っ先に浮かぶのは、勉強時間が足りていないということです。英語の学習は時間がかかるものです。英単語は大量に覚えなければならないし、それが終わったら英文法の勉強をして、長文も素早く読めるようにしなければなりません。リスニングに関しても、何時間も勉強を続けることにより、やっと聞き取れるようになります。

そのため、TOEICでハイスコアを取ろうと思ったら勉強時間は十分確保する必要があります。少しきつい言い方をすれば、勉強していない人は論外ということです。

無駄な努力に陥っていないか

しかし、私が今回話したいことはそこではありません。勉強時間が足りていない人は、ただ勉強すれば良いだけです。もっと深刻なのは、「勉強をしているのに」スコアが伸びない人です。

仕事や学校で忙しい中、毎日必死になって勉強をしているのに、いつまで経ってもスコアが伸びないという人が沢山います。特に重症になると、1年や2年といった長期のスパンで勉強を続けているのにスコアが900点に到達しないという話を聞くことがあります。

この状態が問題なのは、怠けている訳でもなく、むしろ自分を追い込んで勉強をしているため、それが意味のないことだとは気がつかないということです。いわば、それは「無駄な努力」と言えます。

自身の勉強時間を振り返る

このような無駄な努力に陥っているかどうかは、自身の勉強時間を振り返ってみましょう。何年も勉強を続けているのにスコアが900点を突破しないのであれば、もしかしたら無駄な努力に該当しているかもしれません。私は海外経験なしの英語初心者の状態から、およそ500時間ほどの勉強で900点を超えました。

私の感覚からすると、勉強時間が1000時間を超えているのに900点に到達しない人は、無駄な努力になっている可能性があります。

スコアが伸び悩んでいる人の4つの特徴

無駄な努力を続けてもスコアの伸び率は限定的です。では、もし自分がやっていることが「無駄な努力」になっているとしたら、何が間違っているのでしょうか?ここでは、無駄な努力になっている原因を探り、そこから「意味のある努力」に変えていくための方法を考えます。

情報収集が足りない

まずは、TOEICに関する情報収集を十分にすることが大切です。分かりやすく極端な例を出せば、TOEICがビジネス英語の試験だという知識がなければ、全然関係のない分野の英単語ばかりを暗記してしまうかもしれません。そのため、TOEICに関する基礎知識は一通り学んでおかなければなりません。

それが終わったら、今度は勉強法について情報を収集します。勉強法について情報収集をしなければ、効果のない勉強法を選択してしまうかもしれません。どのような勉強をすれば高い効果が出るのか、またTOEICの問題を解く上で使えるテクニックの情報を集めましょう。

学習効果を認識していない

スコアを伸ばす上で次に大切になることは、英語の勉強をするときに、どのような能力を高めることができるのか、学習効果をきちんと理解しておくことです。例えば、シャドーイングやディクテーションをしている人は多いと思いますが、それによってどのような効果があるか理解している人はどれだけいるでしょうか?

学習効果を認識しながら勉強をすることにより、以下のようなメリットがあります。

・学習効果がより大きく発揮するように、勉強方法を改善することができる
もし学習効果を知らずに勉強をした場合、何でその勉強をしなければならないか分からないため、見よう見まねでやるだけで、勉強方法を変えていくことは出来ません。しかし、学習効果を認識していれば、「こうした方がよりスキルを伸ばせるんじゃないか」と考えることが出来て、勉強方法を改善していけます。

・勉強計画を立てられる
学習効果が分かっていれば、「この勉強法でAというスキルがついたから、次はBのスキルを身につけるために別の勉強法を始めよう」と考えることができます。しかし、学習効果が分からなければ、最悪の場合、「Aのスキルを伸ばす勉強をした後に、別のAを伸ばす勉強法をやってしまう」など、似たスキルを伸ばす学習法ばかりを連続して行ってしまうかもしれません。

学習効果を認識せずに勉強を続けてもスコアは伸びません。勉強を始める前に、なぜそれをするのか理解しましょう。

勉強順序が不適切

勉強しているのにスコアが伸びない原因として、勉強順序が間違っている可能性があります。勉強には順番があります。誤った順序でいくら勉強をしても時間対効果はたかがしれています。勉強順序が間違っている例をいくつか挙げます。

・英単語を全然覚えていないのに長文読解の勉強をする
英単語が分からなければ、長文を読んでも意味など分かるはずがありません。その結果、何となく目で英文を追っただけで長文を読んだ気になり、英文を読んで意味を理解する能力は鍛えられません。

・リーディング速度が上がっていないのにリスニングの勉強をする
耳から聞いて英語が理解できるようになるためには、それ以前に目で見て理解できる必要があります。リーディングするときはゆっくりしか訳すことができないのに、リスニングになったら聞けるなんてことは滅多にありません。そのため、リーディング力がついていない段階でリスニングの勉強をしても意味が分からずに聞くことになり、学習効果は低減します。別記事にも書いていますように、リスニングの勉強の前にリーディングの勉強をした方が効果は高まります。

・英語の基礎力がついていないのに模擬試験を解き始める
自分の成長を把握するために時々模擬試験を解くことは大切です。しかし、まだ英語の勉強を始めたばかりなのに、模擬試験ばかり解いても意味がありません。多少は慣れによってスコアが上がるでしょうが、伸びるのはそこまでです。それ以上に大幅なスコアアップを目指すのであれば、模擬試験を解くよりは通常の英語の勉強を続ける方が先決です。

勉強法を改善していない

スコアを伸ばしたいのであれば、必要に応じて勉強法を改善していかなければなりません。最初は効果のあった勉強法も、自分の能力が上がってくることによって効果が薄くなったり、同じ勉強法に飽きてモチベーションが低下して効果が低くなることだってあるのです。

私がおすすめする勉強法を見直すポイントを挙げます。

  • 同じ勉強法を長く続けているとき
  • 勉強を続けても成長が感じられないとき
  • その勉強が自分には合わないと感じたとき
  • 勉強法に飽きたとき

定期的に今やっている勉強法によって自分が成長しているのか考え直し、もし効果が低いように感じるのであれば改善していきましょう。

まとめ

勉強を続けられるということは、一種の才能です。英語の学習は時間がかかるため、勉強を継続できる人というのは、一つのハードルを既に乗り越えているということです。

それなのに、その努力によってあまり効果が上がらずにスコアが伸び悩んでしまうのは非常にもったいないことです。自分の勉強法を見つめ直し、無駄な努力を意味のある努力に変えていきましょう!

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