TOEICで860点を取得しました
先日受けたTOEICの結果がインターネットで公開されました。今回のスコアは、リスニングが445点、リーディングが415点で、合計では860点でした。
私は学生時代に初めて受けたTOEICで920点を取得しました。その後、社会人になって英語の勉強を離れてから10年近く経過しており、現在の英語力がどれくらい衰えているのか把握することを目的に受験をしました。
ただあまりに低いスコアだと悲しくなるので本当は1ヶ月くらい前から英語の勉強を始めようと思っていたのですが、やる気が出ずに先延ばしになり、結局試験日の1週間前くらいに勉強を始めました。勉強時間は全部で10時間ほどです。教材はTOEICの公式問題集だけを利用しました。
試験を受ける前は何となく700点くらい取れれば良いかなと思っていましたが、実際のスコアは900点近くあって驚きました。英語力は確実に衰えているはずなので、1週間の勉強が功を奏したのだと思います。
リスニングはPart3とPart4で何を話しているのか明らかに分からない問題がいくつかありました。後に引きずらないようにそこは適当にマークして、次の問題の先読みをしたのが良かったのかなと思います。
リーディングは最後までぎりぎり解き終わりました。そこまで分からない問題もなかったのでリーディングの方が自信はありましたが、結果はリスニングの方がスコアは高かったです。リーディングの長文問題ではすぐに分かる設問から解いてマークしていたので、途中でマークがずれたり、試験終了直後に一問だけマークし忘れたことに気がついたことが反省点です。
想定外だったのは、試験中に横の人が何度もため息をついたり、物を落としたりして気になってしまい、少し集中できませんでした。こればかりは運なので仕方ありません。
TOEICのスコア860点を取った勉強法
ここからは、TOEICで860点を取るために行った勉強法を紹介しています。勉強期間は1週間で、勉強時間の合計は約10時間です。勉強時間のおおよその内訳は、TOEIC公式問題集の模擬試験2回分で4時間、模擬試験の解答チェックに3時間、すきま時間のリスニングが3時間です。
TOEICの問題に慣れる
TOEICを最後に受験してから時間が経っているので、どのような問題が出題されるのか、TOEICの公式サイトを見て思い出しました。公式サイトにはサンプル問題があるので、一部を解いてみました。
TOEIC公式問題集を解く
今回の受験にあたって使用した教材はTOEICの公式問題集だけです。公式問題集はTOEICの問題を制作しているETSが作った教材で、リスニングの音声を担当しているナレーターは本番と同じ人です。市販されているどの問題集よりも本番の試験に近く、短期間でスコアを上げるには最も適した教材だと思います。
1冊に2回分の模擬試験が収録されているので、本番と同じ時間の中で両方とも解きました。模擬試験を解く際に意識したことは、問題の形式に慣れることです。特に、リスニングの先読みに関しては、久しぶりだったので不安がありました。短期間の勉強では全部の設問を先読みすることは難しいと考えて、一つ目の設問だけでも先読みできるように意識しました。
また、リーディングに関しては、各パートでどれくらいの時間がかかっているのかメモしていました。英文の意味をなるべく正確に理解するようにゆっくりと解いたところ、2回の模擬試験とも時間内に最後まで解くことができず、100問中80問のところで時間がきてしまいました。
現在の英語力では最後まで解けないと分かったので、本番でもこのままのペースで問題を解いて正確さを重視した方が良いのか、それとも英文を読むスピードを上げて解く問題の数を増やした方が良いのか迷いました。
結局のところ本番では英文を読むスピードを模擬試験のときより少しだけ上げて解くことにしました。なぜなら、ある程度ゆっくりと英文を読んでいた模擬試験でも、正答率はあまり高くなかったからです。
1回目の模擬試験では80問中15問の間違い、2回目は17問の間違いがありました。ゆっくりと英文を読んでも全て正解することは無理だと分かったので、それなら正確さを少し捨ててでも多くの問題を解いた方が良いと思いました。本番では模擬試験のときよりも集中力が高かったこともあり、最後まで解き終わった直後に制限時間がきました。
公式問題集を解き終わった後は、リスニングパートはもう一度意味を理解しながら音声を聞き、何と言っているのか分からないところは音声のスクリプトを見て理解しました。また、リスニングパートとリーディングパートで分からない英単語は意味を調べました。
過去にTOEICで920点を取ったときはカードを使って英単語を暗記していましたが、今回はそこまでせずに、意味を調べて理解するところまで行いました。
ちなみに、公式問題集を採点すると参考スコアを算出できますが、1回目はリスニング450点、リーディング348点で、合計では798点でした。2回目はリスニング450点、リーディング331点で、合計では781点でした。結果的には公式問題集のスコアよりも本番の方が100点近く高くなっています。
スコアが上がった要因はいくつか推測できます。まずは公式問題集を使って勉強したことが当然ながら一番の理由でしょう。公式問題集を解くことで、問題の形式やTOEIC特有の英文に慣れたり、頻出する英単語の意味を理解できました。他には、本番ということで自然と集中力が上がったこともあると思います。
リスニングは公式問題集と本番でスコアに差が少ないですが、リーディングは本番の方が50点以上スコアが高くなっています。やはり、残り20問を適当にマークするよりは、最後まで解き終えた方が大幅にスコアは上がるのでしょう。
すきま時間にリスニング
徒歩での移動時間や家の中で何か作業をするときに公式問題集のリスニング音声を聞いていました。
公式問題集では付属のCDにリスニングの音声が収録されていますが、インターネットからダウンロードすることもできます。設問の音声ファイルは待ち時間が長いので除いて、トークの音声ファイルのみをダウンロードして聞いていました。
注意点としては、ただ聞き流すだけでは意味がないということです。何て言っているのか理解しようと意識して聞くことで、リスニング力は向上します。そのため、ある程度は音声に集中する必要があるので、移動中や作業中に聞くときは事故に気をつけてください。
試験当日には会場までの移動時間が1時間程度あったので、リスニングの音声をずっと聞いていました。会場に着いて教室に入った後は、心を落ち着かせて集中力を高めることも大切ですが、試験開始までに30分とか余裕がある場合にはリスニングの音声を聞いた方が良いです。私が行ったときは、何もせずに暇そうに座っている人が多かったですが、試験の直前こそリスニングの音声を聞いて耳を英語に慣らすことが重要だと思います。