【徹底解説】私が実践したTOEICで900点を取るための勉強法

私は学生のときに本気で英語の勉強を行い、初めて受けたTOEICで920点を取得しました。この記事では、そのときに行った勉強法をまとめています。TOEICで900点越えを目指すときの参考にしてください。

1. 始めに

TOEICでハイスコアを目指すことを考えたときに何が必要になるでしょうか?

私の個人的な考えでは、以下の3点が重要になると思います。

  1. 正しい勉強法を知る
  2. 効果的な英語教材を知る
  3. モチベーションを高く学習を続ける

現在のTOEICのスコアが400点とか500点にも満たない場合、このどれかが大きく欠けている可能性があります。自分はどれが足りていないのか考えてみてください。

自分の弱点が分かれば、それを改善することができます。やみくもに勉強を続けるよりも、TOEICで900点を取れる可能性が高まるでしょう。

当ブログでは、これら3点に関して様々な情報を紹介していますので、是非今後の勉強に活かしてみてください。

そして、気持ちの面で大事だと思うことは「自分には900点なんて無理」という先入観を捨てることです。最初から諦めていたら、何も始まりません。

2. TOEICで900点を目指す勉強スケジュール

まず最初に、どれくらいのスケジュールで900点を目指すのか目標を立てましょう。

「いつか900点を取れればいいや」という考えは捨ててください。きちんと時期を設定して、それに向かって本気で勉強することが大切です。

時期を決めずにだらだらと勉強していると、「まだ時間はあるし、今日は勉強をさぼろう」という甘い考えが、いつか必ず生まれます。

そうして、半年、1年が経過していき、いつの間にか仕事や学業が忙しくなって英語の勉強に取り組める時間がなくなり、最終的には900点を取ることができなくなります。

そこで、私がTOEICで900点を目指す際に提案する勉強期間は3ヶ月間です

「たったそれだけ!?」と感じる人もいるかもしれませんが、不可能ではありません。事実、私は約3ヶ月間の勉強で920点を取得できました。

目標期間を短く設定しておけば、仮に3ヶ月後に受けた試験で900点が取れなくても、密度の高い勉強をしているのでスコアは高いはずです。

この記事を読んでいるということは、TOEICに対するモチベーションが高いと思います。しかし、将来もモチベーションを維持しているか、勉強時間が十分に取れるのかは分かりません。だからこそ、モチベーションが高い現在、短期集中で頑張るのがおすすめです。

ここからは、私が約3ヶ月間で900点を取得したときの勉強スケジュールを公開します。ご自身の英語レベルに応じて多少期間を変えて参考にしてください。

ちなみに、私が勉強を始めたときの英語のスペックは以下の通りです。

  • 偏差値の低い3流大学生
  • 理系
  • 英検2級合格
  • TOEICの受験経験なし
  • 海外に行った経験なし
  • 日常的に英語を使う機会なし

それでは、早速スケジュールを公開します。

STEP.1
英検準1級の勉強、受験
約6週間
STEP.2
TOEICについて知る
約2週間
STEP.3
TOEICのレベルを知る
約1週間
STEP.4
英単語の勉強
約5週間
STEP.5
文法問題の勉強
約5週間
STEP.6
長文問題の勉強
約5週間
STEP.7
リスニングの勉強
約5週間
STEP.8
模擬試験の勉強
約3週間

大きく8つのステップに分かれています。勉強する期間がかぶっているものがあるので、合計では約3ヶ月間になります。

それでは、これらの一つ一つについて説明していきます。

なお、私が使用したTOEICでおすすめの教材は、以下の記事で詳しく紹介しているので、そちらも参考にしてください。

TOEICで900点を取るためにおすすめの教材

3. 英検準1級の勉強

私はTOEICの勉強を本格的に始める前に、英検準1級の勉強を行い、そして合格しました。私がTOEICの勉強より英検の勉強を先に行った理由を紹介します。

3.1. なぜ英検の勉強を行うか

  • TOEICの教材は、ビジネスシーンで使われる英単語しか掲載されていなかったり、TOEIC独自のテクニックに関する話が中心であり、英語の文章を読む、聞くといった基礎的な英語力を鍛えにくい。一方で英検の場合、幅広い分野の英語が出題され、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能全ての能力を成長できる。
  • TOEICの文章や会話はビジネス英語であり、学生時代の授業や受験英語では触れたことがない。そのため、英語が苦手な人がいきなりTOEICの勉強を始めると最初からつまずく危険性がある。一方で英検の場合、中学、高校のときに受験したことがある人も多く、親しみやすい。

人によって合う合わないもあるので、全員が英検の勉強をした方が良いとは思いません。少なくても、私の場合は最初に英検の勉強を行い、それに合格したことで、自信と勢いを持ってTOEICの勉強をスタートできました。

英検を受験する場合には準1級がおすすめです。英検準1級を持っている人のTOEICのスコアは平均730点と言われていますから、難易度的には丁度良いはずです。

勉強する期間としては1ヶ月半くらいにしてください。 勉強する時間に余裕がある人や英検に合格することが目的の人は別として、TOEICで900点を取ることが目標ならそこまで時間をかける必要はないです。

1ヶ月半くらい本気で勉強した後に受験して、不合格でもとりあえず英検の勉強はやめるというスタンスが良いと思います。

3.2. 英検で学ぶこと、TOEICで学ぶこと

私は英検の勉強を1ヶ月半くらいしたので、およそ半分の時間を英検の勉強に費やしたことになります。

つまり、TOEICで900点を取るために必要なことの半分は英検で学べるのです。そう考えると、TOEICの教材を使って勉強すべきことは以下のように限られてきます。

TOEICの教材で勉強すべきこと
ビジネス英単語を覚える
ビジネスシーンだけで使われるような英単語はTOEICの教材で勉強する必要があります。特に、同じ英単語でもビジネスシーンだと違った意味で使われる単語には注意する必要があります。
ビジネス文章、会話に慣れる
ビジネスシーンで使われる英語の文章や会話は慣れが必要です。ビジネス英語は中学から高校までの6年間の英語の授業で触れたことがないものです。そのため、TOEICの教材を使ってビジネス英語に慣れる必要があります。
TOEIC特有の問題形式に慣れる
TOEICは問題形式に慣れることがとても重要です。TOEIC公式サイトの調査結果によると、英語圏に1年~2年滞在していた人でも平均スコアは700程度しかありません。なぜなら、TOEICは資格試験であるため、純粋な英語力だけでは不十分で、いかに試験に慣れているかという要素が大きく占めるからです。そこで、公式問題集を始めとするTOEICの問題を何度も解き、TOEIC特有の問題形式に抵抗感なくスラスラ解けるレベルにする必要があります。
TOEICで900点を取得するための時間配分を覚える
TOEICで900点を取るためには、最後まで解き終えることが大前提になります。全ての問題の正解が分かっても、最後まで解き終える時間が足りなければ900点を取ることは難しいです。そのため、最後まで解き終えるための時間配分を知り、本番でもそのスピードで解けるように時間配分を覚えなくてはいけません。

TOEIC特有のビジネス英単語や問題形式に慣れて、スコアを上げるためには、「スタディサプリ ENGLISH」という人気のスマホアプリがおすすめです。

スタディサプリ

スタディサプリには以下の特徴があります。

  • TOEIC満点で数多くの書籍を出版している「関 正生」講師の講義を約300本収録
  • TOEICの試験20回分に相当する実践問題を収録
  • スマホアプリなので通勤中などのすき間時間に勉強できる
  • 英会話のアプリも無料で付属
  • 上場している「株式会社リクルート」が運営している

TOEICでハイスコアを目指すためには、すき間時間を上手く活用して勉強することが大切です。勉強時間が取れなくて悩んでいる方は、スマホアプリを試してみてください。

4. TOEICについて最低限知っておくべきこと

英検の勉強を行い、基礎的な英語力を習得したら、いよいよTOEICの勉強を始めます。

まず最初にすることはTOEICについて知ることです。TOEICではどのような問題が出題されて、解答時間はどれくらいあるのかといったことを知らないで、TOEICの勉強を始めることはできません。

これだけは知っておいた方が良いと思うことは以下の4点です。

  • TOEICの問題形式
  • TOEICの試験日程
  • TOEICの問題が作成される方法
  • TOEICのスコアが採点される方法

それぞれの詳細については下記の記事をお読みください。

また、TOEICの勉強を本格的に始める前に、先読みなどTOEICにおける合格テクニックに何があるのか知っておくと良いです。テクニックの中から役に立ちそうなものが見つかれば、それを習得するためにこれからの勉強時間を割くこともできます。

TOEICで900点を取るにはテクニックだけでは不十分で、純粋な英語力は求められますが、それでもテクニックがあればスコアは上がる可能性があります。

インターネットや本にはTOEICのテクニックを紹介している英語教材が沢山ありますし、当ブログのように勉強法を公開しているサイトもあります。

色々な人の意見を聞くことは大切なので、自分なりに興味を持った教材を試してみて、テクニックについてもある程度は勉強しておきましょう。

5. TOEICの勉強を始める前のスコアを知る

TOEICの基礎知識を学び終わったら、現在の英語力でどれくらいのスコアを取れるのか把握します。そのスコアによって、今後の勉強スケジュールを短くしたり長くしたりと調整できます。

TOEICの勉強が楽しいところは、頑張った分だけスコアに反映されることです。合格、不合格という単純な指標ではなく、リスニングとリーディングごとに細かいスコアが分かります。

スコアが上がっていることを実感できれば、これから勉強を続けるモチベーションにもつながります。

どの程度スコアが上がったか把握するためにも、現時点でどれくらいのスコアが取れるのか試すのです。

5.1. TOEICのスコアを知る方法

TOEICのスコアを知る方法は主に3種類存在します。

  1. TOEIC公開テストを受験する
  2. TOEIC IPを受験する
  3. 市販のTOEICの模擬試験を解く

それぞれにメリットとデメリットが存在します。

「TOEIC公開テストを受験する」が最も正確なスコアを算出できますが、試験日程が限られており、受験料も高いです。

「TOEIC IPを受験する」に関しては、大学や企業、語学スクールなどで開催されているもので、受験料は安く済みます。ただし、出題される問題は過去問で、試験を運営する団体もTOEIC運営委員会ではなく、一般的な法人や大学スタッフになります。

「市販のTOEICの模擬試験を解く」が最も簡単な方法です。現在、TOEICに関する書籍は数多く出版されています。その中に、本番の試験に近い問題を集めた模擬試験があります。1冊2000円くらいで3~5回分の模擬試験を収録しているので、非常に安く抑えることができます。

この3つの中で私が実施した方法は「市販のTOEICの模擬試験を解く」でした

その理由は、一番手軽にできるからです。また、現在の自分の実力を知ることが目的なので、厳密にTOEIC公開テストを受験しなくても良いと思ったからです。

ただし、正確なスコアを算出したいのであればきちんとTOEIC公開テストを受験すべきでしょう。時間とやる気に応じて好きな方法を選べば良いです。

注意
市販のTOEICの模擬試験を解く場合は、TOEICの公式教材である「公式問題集」を使うのは止めましょう。あくまで、現時点のスコアを知るためですから、ここで公式問題集を使ってしまうのは勿体ないです。

5.2. 模擬試験を解いて今後の勉強スケジュールを計画する

市販の模擬試験を購入したら、解く準備を始めます。

問題形式について知らない状態で模擬試験を解いても正確なスコアが出ないので、初めてTOEICの問題を解く場合は少し問題を眺めてみると良いでしょう。

TOEICの問題形式を理解できたら、早速解き始めます。きちんと時間をはかり、本番と同様に連続で2時間しっかりと解きます。そして、解き終わったらスコアを算出します。

模擬試験には、正解した問題数に応じて目安のスコアを算出できる換算表がついているので、リスニング、リーディングのスコアをそれぞれ算出してください。

これが、現時点のあなたの実力です。海外への留学経験がある人や英語に自信がある人は除き、おそらく900点にはほど遠いスコアになっていると思います。

でも安心してください。私も最初は低い点数でしたが、最終的には920点を取れました。

現時点のスコアによって、今後の勉強時間が変わります。目安としては、現時点で既に700点〜800点を取れているのであれば、残り2ヶ月程度の勉強を頑張れば900点を取れる可能性は十分にあります。逆に700点より低い人は、2か月以上勉強が必要です。

TOEICで900点を取るために今後どれくらい勉強をする必要があるか、しっかり認識してください。

6. 英単語の勉強

現時点におけるTOEICのスコアを把握したら、TOEICの勉強を始めていきます。

TOEICの勉強で一番最初にすることは、英単語を覚えることです。

英単語の意味が分からなければ、文法問題を解くことも、長文問題を読むことも、英会話を聞き取ることもできません。

だからこそ、英単語を覚えることが最も先決なのです。もし英単語の勉強を後回しにすると、その他の勉強全てに挫折する可能性があります。

6.1. 英検の教材を使う

ただし、いきなりTOEICの英単語集は使用しません。

TOEIC専用の英単語集は、文字通りTOEICに関する単語のみ収録しています。私もそうでしたが、英語の勉強を始めたばかりの人は、TOEICで出題されるビジネス英語を知る以前に、通常の英単語すら知らない可能性があります。

そんな状態でTOEIC専用の英単語だけを覚えても問題は解けるようになりません。

そこでおすすめするのが、英検の教材を使うことです。TOEICで900点を目標としている人の目安としては、英検準1級までの英単語は基本的に全て覚えてください。※既に覚え終わっている方は不要です

英検準1級レベルの英単語を覚え終わったら、市販されているTOEICに関する単語集をどれか1冊覚えれば十分でしょう。後は模擬試験を解いているうちに知らない英単語を随時覚えておけば良いです。

TOEICはビジネス英語に関する試験なので、出題される単語もビジネス独特の使い方があります。そのため、必ず1冊はTOEICの英単語集を使いましょう。

6.2. 英単語はカードを使って一気に覚える

まだ英検準1級を持っていない人は、今から相当な数の英単語を覚える必要があります。

英検2級の合格に必要な語彙数が4000単語、英検準1級の合格に必要な語彙数が7000単語程ですから、現在英検2級を持っている人は英検の単語だけで約3000単語覚えないといけません。こんなに覚えられないと思うかもしれませんが、おすすめの暗記法があります。

それは、英単語カードを使って覚える方法です。

「誰でも知っている方法じゃないか」と残念に思うかもしれませんが、非常に重要なポイントがあります。

  • 表面に英語、裏面に日本語を書いたシンプルなカードを作る。
  • 毎日少しずつ覚えるのではなく、1時間で100単語〜200単語を一気に覚える。

よく英単語カードに例文や関連単語など色々な情報載せているケースがありますが、個人的にはおすすめしません。

なぜなら、例文などなくても英単語は覚えられますし、例文を書いている時間があるなら英単語を覚えるための時間に費やしたほうが効率的です。

また、カードに例文や関連単語が記載されていると目に入る情報量が多くなり、肝心の英単語の意味がなかなか覚えられません。

また、毎日少しずつ覚えていくという暗記法はおすすめしません。例えば1日に10単語覚えるとすると、3000単語覚えるために最短で300日必要です。

そこまで絶対に挫折せずに勉強を続けられる強い意志があれば問題ありませんが、そんな未来のことは誰も保証できません。将来仕事が忙しくなったり、子供ができたりするなど、勉強できる環境がなくなっているかもしれないのです。

ポイントは、シンプルな英単語カードを作成し、短時間で100単語程を一気に覚えていくことです。

私が実践した英単語の暗記方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。

最短で6000単語を暗記したTOEICで900点を取るための英単語暗記法

この方法で私は1日に1時間ほどの勉強で100単語〜200単語を暗記していました。なので、1ヶ月もあれば3000単語を覚えられるはずです。

英検準1級レベルの英単語を既に覚え終わっている人は、TOEIC専用の英単語を1週間から2週間くらいで全て覚えれば良いです。

英単語の暗記は地味で単調な作業ですが、ここで手を抜くとTOEICで900点を取ることは困難になります。たまには息抜きをしながら頑張ってみてください。

7. 文法問題の勉強

語彙力がある程度ついたら、次はリーディング編のPart5とPart6に向けた英文法の勉強を行います。

私が実践している勉強の指針は、簡単なものから難しいものに移っていくことです。

なぜなら、いきなり難易度が高い問題を解いても、意味が分からずにやみくもに解くことになり、モチベーションが低下したり、勉強の効果が薄くなるからです。

私が実践した最後まで必ずやり遂げるためのモチベーションアップ術

リーディング編の中では、Part7の長文問題に書かれている英文より、Part5とPart6の英文の方が読むのは簡単ですから、先にPart5とPart6の勉強を行うのです。

また、文法問題を先に勉強するもう一つの理由として、文法問題の教材を解く過程でTOEICに頻出する英単語を勉強できるからです。

そのため、文法問題の勉強をしながらTOEICで頻出する英単語についても学び、ここで学んだ英単語が後でPart7の長文問題を解くときに活きてきます。

先の話になりますが、Part5とPart6の勉強が終わったら、リーディング編のラストであるPart7の勉強をしていきます。

その段階になれば、語彙力が十分身についており、文法問題も解けるので、Part7の長文も比較的容易に読めるようになっているはずです。

7.1. 文法問題の勉強方法

Part5とPart6は、Part7の長文問題と比較して勉強がしやすいパートです。

なぜなら、これらのパートは以前出題された問題と比較的似たような問題が出題されるため、よく出る問題のパターンを暗記してしまえば点数を取りやすいからです。

書店には文法問題の頻出パターンを研究した教材が多く販売されています。その中から自分に合うと思う教材を選んでください。

文法問題は英単語と同じく出来るだけ数多くのパターンを知っている方が有利なので、1冊終わったら次の1冊を勉強し始めてください。

英単語の暗記と同じように短期間で数多くの問題を解き、解けなかった問題だけ繰り返し解いて覚えてください。

文法問題だけに絞って1週間くらい勉強すれば、相当な数の問題を解けるはずです。私の場合は1週間で3冊くらい文法問題の教材を終わらせました。

同じ勉強法を長く続けても徐々に飽きて効果が薄くなるため、1週間くらい本気で勉強したらとりあえず止めます。残りは模擬試験を解く段階に入ったら、解けなかったPart5とPart6の問題を覚えることで文法問題の勉強をしていきます。

なお、TOEICの文法問題対策については、以下の記事に詳しく書いています。

最短でTOEICの文法問題を攻略するための3つの勉強法

8. 長文問題の勉強

英単語と英文法の勉強が完了したら、次はPart7の長文問題の勉強に入ります。

この段階に入ったときには、既にTOEICの英単語にかなり触れているはずなので、長文問題の英文を読むことに抵抗がなくなっているはずです。

逆に長文で分からない英単語が多いようなら、それまでの勉強が足りていない可能性があります。

分からない英単語ばかりだと英文を理解することは難しく、長文問題を解く練習にならないので、少しスケジュールを遅らせてでもまず先に英単語の勉強に時間を使った方が良いと思います。

8.1. 第一ステップは精読できること

まず目標にすることは、ゆっくりで良いのでパッセージや設問の意味が分かるようになることです。

もちろん、最終的には時間内に全ての問題を解かないとTOEICで900点は取れないので、時間内に解き終える力を身につける必要はあります。しかし、ゆっくり時間をかけて英文を理解できなければ、それより速く解くことは絶対にできません。

形だけ英文を早く読んでも、それはただ理解せずに英文を読み飛ばしているだけで、勉強の効果はありません。

まずは速く読む練習をするのではなく、時間を意識せずにきちんと英文の意味を理解しながら精読する練習を行います。

使用する教材は、自分に合うものなら何でも良いと思います。勉強をしていて楽しい、効果があると思える教材が良いでしょう。

書籍でも良いですし、「スタディサプリ ENGLISH」というスマホアプリもおすすめです。

このような教材を使って、分からない単語や文法があれば、その都度調べながら多くの英文に触れましょう。

私の場合は電子辞書を使って調べていましたが、現在はインターネットでも無料で英単語の意味や使い方を調べられる時代です。無理して電子辞書を買う必要はないと思います。

8.2. 第二ステップは最後まで解けるように

精読がある程度出来るようになったら、少しずつ速く解けるように練習していきます。そして、最終的には時間内で全問解けるようにしてください。

もちろん、英文を理解せずに適当に答えをマークして最後まで解き終えても意味がありません。英文を理解して手ごたえを感じながら問題を解いていくことが前提です。

私の場合は、初めて受けたTOEICで920点を取った後、しばらく英語の勉強を離れてから受けたTOEICでは895点と860点を取得しています。その全てで時間内に問題は最後まで解き終えています。

極論を言えば、最後まで解き終わらなくても、それまでに解いた問題が全問正解していれば900点は取れるかもしれません。しかし、私の経験からするとそれは難しいと思います。

なお、最後まで解き終える方法は以下の記事も参考にしてください。

絶対に最後まで解き終えるためのリーディングパート攻略法

9. リスニングの勉強

長文問題の勉強を始める頃くらいから、リスニングの勉強を並行して始めます。

日本人はリスニングに慣れていない人が多いので、しっかり対策する必要があります。

9.1. リスニングよりリーディングを先に勉強する理由

ご存じの方がいるかもしれませんが、TOEICの平均点はリーディングとリスニングで偏りがあります。

そのため、簡単にスコアが上がるリスニングパートを先に勉強すべきという意見があります。しかし、TOEICで900点を取ることが目標なら、逆にリーディングパートを先に勉強すべきだと思います。

例えば、現在スコアが700点の人が800点を目指す場合、スコアが上がりやすいリスニングを集中的に勉強することは効果があると思います。

しかし、TOEICで900点を取得するとなると、リーディングとリスニングの両方で高いスコアを取らなければなりません。そのため、リスニングパートだけを集中的に勉強することはできません。

また、リスニングが出来るためには、下記のリーディング能力が必要です。

  • 英単語が分かる
  • 英文を先頭から訳せる

当たり前ですが、英単語が分からなければ英語がいくら聞き取れても意味を理解することはできません。また、リスニングはリーディングと異なり、英文を目で追うことができません。そのため、初心者にありがちな主語⇒目的語⇒述語というように英語を訳している場合はリスニング問題を解くことは困難です。

そのため、リスニングの勉強を始める前に英単語を覚え、英文を先頭から訳せるようになっておく必要があります。だからこそ、リスニングよりも、リーディングの勉強を先に行うことをおすすめします。

9.2. シャドーイングでリスニング力を鍛える

リスニング力を鍛える方法は色々ありますが、私が行った勉強法の中で最も効果があったのは「シャドーイング」です

シャドーイング以外にも幾つか勉強方法を試してみましたが、シャドーイングが最もリスニング力を高めることができました。

シャドーイングとは、英語を2単語から3単語程聞いて、すぐに「影(シャドー)」のように同じ単語を口に出す勉強法です。

詳しい勉強方法は以下の記事に書いているので参考にしてください。

TOEICで900点を取るには絶対に欠かせないシャドーイングの勉強法

使用する教材としては、まずはTOEICのものでなくても構いません。色々幅広い英文に触れると良いと思います。

シャドーイングの勉強時間としては、毎日20分から30分、2ヶ月~3ヶ月続ければ相当聞き取れるようになるはずです。英語の聞き取り能力は期間が空くと低下するため、本番まで継続することが大切です。

ちなみに、私の経験ではシャドーイングを30分間行うことは意外にきついです。そのため、「家に帰ったらまず最初にシャドーイングを行う」といった感じで、1日の中で自分なりに時間を決めて、習慣化しましょう。

9.3. 英語耳を身につける

リスニングの勉強を頑張っているのになかなか聞き取れない人は、英語耳が身についていない可能性が高いです。

英語耳とは、「耳から聞いた英語を日本語に変換せずに聞き取る能力のこと」です。

リスニングのスピードについていけない原因の一つは、英語から日本語へ変換している時間があるからです。英語耳を習得すればこのロスを減らせるので、リスニング力が上がるのです。

英語耳を身につける上でおすすめの教材は、「リスニングパワー」です。

リスニングパワー

私も実際に購入して使いましたが、大人気講師が作った有名教材だけあって、教材がしっかり作りこまれています。

リスニングが苦手な人は、この教材を使ってネイティブ英語の発音に慣れてください。

9.4. 先読みでリスニングパートを攻略する

単純にリスニング力があるだけではTOEICで900点は取れません。

海外に長く住んでいた帰国子女がTOEICで700点や800点程度しか取れないという話はよく聞きます。そのため、シャドーイングで純粋なリスニング力を鍛えた後は、TOEICの問題を解くためのテクニックを磨く必要があります。

リスニングパートのPart1とPart2に関しては、純粋なリスニング力があって、ある程度問題に慣れれば8割位は取れるようになるはずです。問題となるのは、Part3とPart4です。

これらのパートは聞き取らなければならない英文の量が多いのに加え、一つのミニトークに対して3つの設問がついています。そのため、決められた時間の中で3つの設問と選択肢を素早く読み、回答をマークしなければなりません。

そこで、TOEICで900点を取るために必要となるテクニックが「設問の先読み」です

Part3とPart4は、リスニングのミニトークが流れた後、一定時間設問を解く時間があります。先読みとは、リスニングのミニトークが流れる前に、あらかじめ設問を読むという手法です。

あらかじめ設問を読んでおくことで、下記のメリットがあります。

  • これから流れるミニトークの概要を理解でき、ミニトークの意味をとらえやすい。
  • 注意して聞かなればならない個所が事前に分かり、設問に答えやすい。

ただし、先読みを出来るようになるには何度も練習する必要があります。私もそうでしたが、最初の内はなかなか出来ないと思います。

先読みでは、設問の英文を素早く読み取るリーディング力が必要です。そのため、なかなか先読みが出来ないという人は、素早く英文を読む練習をしてみてください。

なお、先読みの詳細なやり方については、以下の記事をお読みください。

TOEICで高得点が取れる人でも苦戦しているリスニング問題の先読みが出来るようになる方法

10. 模擬試験の勉強

TOEICの試験本番の3週間くらい前になったら、後はひたすら模擬試験を解きます。きちんと時間をはかり、本番と同様にリスニングとリーディングを一気に解きましょう。

10.1. 模擬試験を解く目的

模擬試験を解くことは、以下のように様々な効果を期待できます。

  • どれくらいのスピードで問題を解けば最後まで解けるか把握できる。
  • 模擬試験で解けなかったパートを集中して対策することで弱点を克服できる。
  • TOEICは2時間で200問の問題を解かなければならない。英語の文章を読むことは体力を使うが、この時間集中して解くことに慣れる練習ができる。

模擬試験の教材としておすすめなのは、やはり「TOEIC公式問題集」です。

TOEIC公式問題集は1つの本に2回分の模擬試験が収録されており、過去のバージョンも含めれば相当な数の模擬試験を解くことが出来ます。

これでも足りないと思えば、TOEIC公式問題集以外の市販の教材をもっと解いてください。TOEICは試験に慣れることでスコアが飛躍的に伸びます。1日1回分の模擬試験を解き、2~3週間くらいを目安に勉強しましょう。

10.2. 模擬試験を解き終わったらすること

模擬試験を解き終わったら、それで終わりではありません。

解けなかった問題の解説をきちんと読み、なぜ解けなかったのか理由を把握します。知らなかった単語や文法があれば覚えてください。

また、900点を目標としたときにスコアが低いパートがあれば、そのパートを重点的に勉強します。

さらに、解き終わった模擬試験のPart3とPart4はシャドーイングの教材として使用してください

市販の模擬試験で850点以上取れれば、本番の試験で900点を取れる可能性はあると思います。私の場合も模擬試験で900点以上取れたことは数回しかありませんでした。

安定して850点以上取れるようになるまで頑張ってみてください。

なお、TOEIC公式問題集の使い方については以下の記事をお読みください。

使い方次第でハイスコアも夢じゃないTOEIC公式問題集の勉強法

11. 試験当日にやるべきこと

模擬試験を繰り返し解き終わり、安定して850点以上を取れるレベルになれば、後は本番でその力を発揮するだけです。

本番で最大限の力を発揮するために、試験当日にやった方が良いと思うことを3つ挙げます。

① 英語の聞き取りに耳を慣らす
本番前に英語の聞き取りに耳を慣らしておくことは非常に大切です。私は、試験当日の朝は20分くらいかけてシャドーイングをしていました。毎日続けていたシャドーイングをしていれば心が落ち着きますし、耳を英語に慣らすこともできます。また、会場に向かう間はTOEICの音声をずっと聞いていました。

② 自分に自信を持つ
本番直前になったら、自分は絶対にTOEICで900点を取れると気持ちを高ぶらせましょう。気持ちを高ぶらせることで人間の集中力は格段に高まります。決して不安がってはいけません。不安な気持ちがあると集中力は低下してしまいます。私の場合、必死に覚えた英単語カードの山を思い出しながら気持ちを高ぶらせていました。

③ 終わった問題のことは振り返らない
いくら頑張って勉強して本番に挑んでも、ちょっとしミスをすることはあります。例えば、Part1が難しくて全然解けなかった、ということだってあるでしょう。重要なことは、絶対に失敗は引きずらないことです。TOEICで900点を取るためには、一つも問題をミスしてはいけないわけではありません。いくつか間違ってもTOEICで900点は取れるのです。それなのに、解けなかったパートのことを悔やんで以降のパートも解けなくなっては、さらにスコアが下がります。解き終わった問題のことは忘れて、気持ちを切り替えましょう。

上記の3つは非常に大切ですが、現実的には本番当日にできることは限られています。やはり、本番までに自分がいかに本気になって勉強をすることが出来たかということが、TOEICで900点を取れるかを左右すると思います。

なお、試験当日にやった方が良いことは下記の記事に詳しく書いています。

TOEICで900点を目指すなら試験当日にこれだけはやっておけと思うこと

また、試験の準備などで失敗しやすいポイントは下記の記事をお読みください。

最悪の場合は受験できない!私が経験したTOEICの失敗しやすいポイント

12. 試験が終わったら

TOEICの試験を終えたら、きちんと振り返りを行うことが大切です。

もちろん、1回の受験で900点を取ることが理想ですが、思わぬ失敗をしてしまうこともあるでしょう。その場合はきちんと試験の振り返りを行い、次回の受験に向けて勉強を続けていく必要があります。

12.1. 試験当日の失敗を振り返る

試験本番というのは普段勉強している環境とは異なる環境です。そのため、いつも家で勉強しているときには想定できない失敗をしてしまうことがあります。

例えば、TOEIC本番になるとリスニング音声がイヤホンではなく、スピーカーから流れてきます。その結果、家でイヤホンを使ってリスニング問題を解いているときには問題なく解けていたのに、スピーカーになった途端に上手く聞き取れなくなってしまうことがあります。

また、模擬試験を解いているときには最後まで解き終わっていたのに、TOEIC本番になったら焦ってしまうことがあります。いつも模擬試験で解いているスピードより速いスピードで英文を読み進めてしまい、なかなか英文の意味が理解できず、結局何度も英文を読み返してしまうことがあるでしょう。

このような失敗というのは、TOEICの本番を受けて始めて分かることです。つまり、普段の英語の勉強では対策を行うことができないのです。

だからこそ、試験を受けた結果を受けて、自分は試験本番になるとどんなミスをしやすいかきちんと認識し、次回のTOEICに向けて対策方法を考える必要があるのです。

例えば、先ほどの例では、家でリスニング問題を解くときもイヤホンではなくスピーカーで勉強するという対策ができるでしょう。また、本番になると緊張してしまう人は、TOEIC IPを受けて本番に慣れるといった対策ができるはずです。

12.2. 公式認定証を見て振り返る

TOEICでは試験当日から30日程でスコアが書かれた公式認定証が送られます。

公式認定証が送られてきたら、スコアに一喜一憂するよりも、自分にどの能力が足りていないのか詳しく分析を行うことが大切です。

まずは、リーディングとリスニングでどちらかのスコアだけ低いのか、それとも両方とも同じくらいのスコアなのか、自分のスコアバランスを知りましょう。

それが済んだら、もう少し細かく分析していきます。公式認定証を見て自分の得意分野、苦手分野を認識しましょう。

公式認定証の分析が済んだら、それを受けた対策をたてて勉強をしていけば良いのです。

13. まとめ

以上が、TOEICで900点を取るために私が実践した勉強法です。

少し長くなってしまいましたが、これがリアルな勉強法です。参考になるポイントが一つでもあれば嬉しいです。

私と同じように英語が苦手で海外経験がない人でも、TOEICで900点を取ることは十分に可能です。

そのためには、効果的な学習法や英語教材を知り、それを本気で実践する体力と精神力が必要です。

ぜひ、あきらめずに頑張ってください。